親孝行
私の父が理容師で、母が美容師をしています。
物心ついた時から、母のように私も女性の髪の毛をきれいにしてあげて喜んでもらえるようになりたいと思っていました。
ですが、思春期を迎えてから両親との関係が悪化し、高校を卒業してから、美容師になるよりも普通に就職して一人で生きていきたいと思い、家を出ました。
一般企業の事務員として働いていたのですが、その四年後に母から久しぶりに電話がありました。
それはとてもショックな内容で、父が病気を患ってしまったという内容でした。
今さら地元に戻りたいと思えず、仕事もようやく慣れてきたところだったので、母からの帰ってきて欲しいとの言葉には答えれませんでした。
しかし、父がだいぶ容態が悪くなってきてると聞き、しぶしぶ実家へ帰ると、そこには疲れはてた母の姿と病で変わり果ててしまった父がいました。
そんな両親を見て、さすがに今までの事を反省し、これからは頻繁に家族と会って親孝行していこうと思いました。
また、小平市の高校を卒業した妹が美容師になることを決意したようで、通信教育で通える美容師の専門学校に入ったようです。
年に数回スクーリングで家を離れて学校で専門的な知識や技術を学んでいます。
妹が家に来た時は、一緒に美容師の求人をネットで探したりしました。
再来年の冬に国家試験を受ける予定ですが、両親に笑顔を取り戻してもらえるよう、必死で頑張っているのを応援しています。