秘密の携帯

とある友人が、長らくバイトしていた繁華街のダーツバーをやめるというので、その帰りに飲みに行こうという話になりました。

元々同じ職場の同僚で、転職を機に副業として夜の仕事を始めたのですが、やはり会わなかったようで8か月間でギブアップとの事でした。

待ち合わせの場所について電話をしても通じないしコールバックも無かったので、その勤めていたバーに迎えに行きました。

丁度彼がお店から出てくるところで、「電話が通じないから来たよ」と言いかけると、それを話すなという表情をしたので黙りました。

お店を離れてから聞いてみると、彼がお店で使っていた携帯はレンタル携帯で、プライベートの携帯とは別に契約していたのだそうです。

お店に入店時から、レンタル携帯で登録をしていたので、お店の人はプライベート番号を知らないという事になります。

丁度先ほど、お店の人と電話番号などを交換していたというので、おそらくレンタル番号を交換していたのでしょう。

私が電話を何度もかけていたというのに、彼の携帯が鳴らなかったら確かに不思議ですから、ちょうどタイミングが悪かったのだなと思いました。