出稼ぎ

地方都市の出身者だとたまに聞く「出稼ぎ」という言葉、技術者や建設関係の仕事以外ではほとんど聞かなくなったと思いきや、若い女性の間では現役バリバリの言葉だというのを先日知りました。
というのも、地方都市のお水の時給と都内の求人の待遇の格差は他の業種の追随を許さないくらいのレベルなのだそうです。
それを知るきっかけも、学生時代の友人がワンシーズンだけ銀座のクラブで働くために遠隔面接を受けていた事だったのですが、私はどうしてわざわざ東京まで行く必要があるのかと聞くと、スマホで銀座のクラブ求人のページを見せられて思わずうなってしまいました。
だって、日給換算でフルタイムで出たなら5万円はくだらないのですからワンシーズン可能な限り出勤できればうちの地元のOLの1年分の給料を稼ぐことも可能でしょう。
その友人は地元でも高級店に週2日ほど出勤しているのですが、その他に出稼ぎを数か月入れれば十分に貯金もできるし旅行もできるのですから。
ではなぜ拠点は地元のままなのかと疑問に思うのですが、地価と生活費の安さで彼女にとってのオフシーズンは相当な贅沢をすることができることと、地元にいる限り親の援助も受けられるという二度おいしい選択なんでしょう。
ただでさえ経済的余裕があるのにさらにその上を行こうとする向上心は見習うべきものがありますし、ある程度精神的余裕があるからこそさらに首都圏でひと稼ぎして残りの時間を有意義に使おうと考えられるようになるのかもしれません。

投稿日:2019年11月25日